バックナンバー
|
詩篇 90章1〜17節 2017年8月5日 |
主よ、あなたは世々われらのすみかでいらせられる。山がまだ生れず、あなたがまだ地と世界とを造られなかったとき、とこしえからとこしえまで、あなたは神でいらせられる。(1〜2) この詩篇から第四巻に入ります。この詩篇の表題には「神の人モーセの祈り」とあります。表題は、後からつけられたものであることが分かっていますが、ユダヤ人たちが長く、この詩篇とモーセを関連づけて受けとめていたことを示しています。
モーセは八十歳の時、神の召命を受け、百二十歳の時までイスラエルの民を指導しました。その晩年まで「目はかすまず、気力は衰えていなかった」(申命記三四7)と言われています。しかし、彼はヨルダン川を渡る直前に地上の生涯を終えなければなりませんでした。
私たちの一生はとても短いものです。一夜の夢、あしたにもえでる青草のようです。ですから、私たちは自分の一生に限りがあることをきちんと知っていなければなりません。そこから知恵が出てきます。けれども同時に、その短い一生の中で、そのような弱くはかない私たちのすみかとなってくださる主を見上げることができるのは何と感謝なことでしょうか。
|
|
|