バックナンバー
|
詩篇 35章1〜28節 2017年6月9日 |
やりと投げやりとを抜いて、
わたしに追い迫る者に立ちむかい、
「わたしはおまえの救である」と、
わたしに言ってください。(3) この詩篇においては嘆きや戸惑いと賛美が交互に出て来ます。ある意味、これは私たちのこの地上の信仰生活の現実に非常に近いと思います。私たちは困難の中にあって主に呼ばわります。そして自分の思い・願いを主に訴えていく中で、主がお答えくださったという確信を得、また信仰を告白して主を賛美し始めます。しかし、必ずしも状況がすぐに好転するわけではありません。そのような中で苦しみ、悲しみ、うなだれるという経験をします。しかし、主の前にありのままで出ることによって、詩篇の記者は再び主の救いを確信し、賛美に導かれる・・・ある意味、そのような繰り返しです。
何度、失望の淵に追い込まれても、それでも賛美に導かれていくのは、まさに信仰の告白だけでなく、まさに嘆きや悩みもそのまま主の御許にもって行くからです。そのような中で、この記者の救いであられる主がこの詩篇の記者を賛美へと導いてくださるのです。
|
|
|