バックナンバー
|
詩篇 39章1〜13節 2017年6月13日 |
主よ、今わたしは何を待ち望みましょう。
わたしの望みはあなたにあります。(7) この詩篇の記者は悩みの中にあります。悪しき者が作者の前におり、彼をあざけっています。けれども、この作者は人々に対しては沈黙します。口を開いたら言わなくてもよいことを言ってしまいそうだからです。
ただ彼は人に対しては沈黙していても、主に対してはその口を開きます。それは自分に起こってくる災いもまた主の御手の中にあることを知っているからです。主の前に泣き、叫び、自分の思いを訴えます。
この作者は自分がどんなにはかない存在であるかを知っています。ただ実際には私たちは自らのはかなさのほんの一部しか知らないのかもしれません。また彼は自分がこの地上においては寄留者であることを告白します。この地上の歩みはほんの一時の旅に過ぎないのです。永遠の神の御前に自分たちはあまりにも小さな者です。ですから、この作者は主に身を寄せ、主を待ち望みます。人間的な希望は本当にはかないものです。私たちの望みはまさに主にあるのです。
|
|
|