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伝道の書 1章1〜18節 2017年11月26日 |
伝道者は言う、
空の空、空の空、いっさいは空である。(2) 「伝道者(コヘレト)」とは「会衆に語る者」という意味だとされていますが、コヘレトという名前で呼ばれていたのだともされて、新共同訳聖書は、この「伝道の書」を「コヘレトの言葉」と称しています。「ダビデの子、エルサレムの王」とされていることと、また彼が非常に大きな栄華を極めたことが書かれていますので、ダビデの後を継いで、イスラエル王国に最大の繁栄をもたらしたソロモンが作者だろうと伝統的に言われています。
この伝道の書は「空の空、空の空、いっさいは空である」という非常に衝撃的な言葉で始まります。虚無的でニヒリストであるかのような言い方です。何をしていても空しい・・・結局疲れるばかりで何も変わらない。知恵や知識を得たらもう少し何か悟ることができるかとも思ったけれど、結局分かったのは、知恵が多ければ悩みや憂いが増してくる、ということだというのです。その空しい世界に意味を与えるのは神だけです。
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