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エステル記 1章1〜22節 2017年3月13日 |
ところが、王妃ワシテは侍従が伝えた王の命令に従って来ることを拒んだので、王は大いに憤り、その怒りが彼の内に燃えた。(12) 今日からエステル書を読みます。ペルシャの時代です。捕囚からの解放はすでに起こり、エルサレムの神殿は再建されましたが、まだ城壁は再建されていない時代、ネヘミヤ記よりも三十年ほど前の出来事になります。
ペルシャの王はアハシュエロスと言いました。彼は非常に大きな権力を握り、また世界を治めていました。そして自分の権力と富とを示すために百八十日にわたる盛大な酒宴をもうけ、その後に首都スサに住む人々のために七日間の酒宴が設けられて、宮殿の園の庭が解放されました。その最終日に、アハシュエロス王は、心が楽しくなり、自分の美しい妻ワシテを民と大臣たちに自慢したくなります。けれどもワシテはそれを拒否したのでした。彼女はお酒の席で自分がさらし者にされるような思いがしたのかもしれません。
このことは王を非常に怒らせます。確かにペルシャの王の命令を聞かなくていい人がいる、ということではしめしがつきません。ただそれ以上に王は自分の怒りを治めることができなかったのでした。
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