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ミカ 1章1〜16節 2018年8月10日 |
これはみなヤコブのとがのゆえ、
イスラエルの家の罪のゆえである。
ヤコブのとがとは何か、サマリヤではないか。
ユダの家の罪とは何か、エルサレムではないか。(5) ミカはイザヤとほぼ同時代に南ユダ王国で主の言葉を語りました。彼の故郷のモレシテはミカが預言をしていた時代にアッスリヤ帝国に占領され、ペリシテ人の支配下に移されました。そのような中でミカはエルサレムに引っ越してきたかもしれないとされています。14節に出てくる「モレセテ・ガテ」はペリシテ人の町となったモレシテという意味合いを持っているのでしょう。
ミカが問題にしているのは、まさに国に蔓延する罪です。そしてその罪は、北王国ではその首都サマリヤ、南王国ではその首都エルサレムに象徴されていました。まさに国の心臓部から腐り切っていたのです。
主の裁きが告げられます。豊かな繁栄を誇った都が廃墟になろうとしていました。人々は、ミカの語る主の言葉を聞いて、神に立ち返らなければなりませんでした。もちろん、ミカが預言してから実際にエルサレムが陥落するまでには百年の時がありました。しかし主は何度もイスラエルに警告を与え、くいあらためのチャンスを与えておられたのです。
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