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詩篇 58章1〜11節 2017年7月2日 |
そして人々は言うであろう、
「まことに正しい者には報いがある。
まことに地にさばきを行われる神がある」と。(11) この世の中にあっては、なかなか正義が行われないという現実があります。人々を裁くべき立場に立てられ、そのような仕事をゆだねられている人々も、自分自身もまた裁かれるべき悪を抱え、また自分の利のために裁きを曲げるからです。ですから、この地上にあっては正しい者がしいたげられ、悪い者が栄えるように見えることがあります。まるで正しく生きることが損であるかのように思えることがあるのです。
この詩篇の作者はそのような現実を見ながら、すべてのものを越えて世を治めておられる、正しい裁き主である主に呼ばわります。彼は、主が必ず、正しい、公平な裁きを行ってくださることを知っています。悪しき者が栄えるように見えても、その栄えはほんの一時のことにしか過ぎません。そしてこのお方は正しい者に必ず良い報いを与えてくださいます。だからこそ、私たちは恐れをもって、また大きな喜びをもってこのお方にしたがっていくのです。
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