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詩篇 120章1〜7節 2017年9月25日 |
わたしが悩みのうちに、主に呼ばわると、
主はわたしに答えられる。(1) 一二〇篇から一三四篇の表題には「都もうでの歌」という言葉がつけられています。ユダヤ教の時代に、礼拝のためにエルサレムに上ってくる人々がこれらの詩篇を歌い交わした、と言われています。巡礼の旅をする人々の中には、イスラエルの国内から集まってくる人々だけでなく、遠い国々から一生に一度のようにしてエルサレムに旅して来る人々もいました。
彼らは決して単に喜びだけを抱えてエルサレムにやって来たのではありません。彼らは悩みの中にあったかもしれません。偽りを語り、自分たちを欺こうとする人たちもいました。作者は平和を願っているのに、戦いを好み、平和を退けようとする人々がいました。しかし、そのような中にあっても、彼らはエルサレムに旅を続けます。エルサレムに旅するためには多くの犠牲が伴ったことでしょう。しかし、彼らは旅する中で主に呼ばわり、またエルサレムで主の御前に呼ばわろうとしています。そしてこの作者は主が自分の叫びを聞いて、答えて下さる方であることを知っていたのです。
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