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詩篇 109章1〜31節 2017年8月24日 |
彼らはのろうけれども、あなたは祝福されます。(28) この詩篇の記者は悪しき者たちのあざけりの中で深い心の痛みを覚えています。ここで彼を悩ましているのは元々彼の敵だった人々ではありません。彼が愛し、また善を行ってきた相手が自分を欺き、うらみの言葉をもって理由なく彼を非難し、訴えるのです。そのような中で、彼は心傷つき、また肉体も弱っています。
ところがこの作者には、主がそんな時に、まるで沈黙を守っておられるかのように感じられています。自分をそしる者たちに非常に厳しい裁きを求める祈りを彼は祈ります。
実際には、祝福と愛の言葉に対して呪いをもって向かってきたのは相手の方です。直接、自分を呪い、非難し、責め、悪をたくらむ人々の言葉を聞きながら、この詩篇の記者はどんな厳しい言葉を投げかけられたとしても、自分を祝福してくださるお方がおられることに目をとめます。そして、主に感謝し、貧しい者の右に立ってくださる主を覚え、主をほめたたえてこの詩篇を閉じていくのです。
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