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詩篇 57章1〜11節 2017年7月1日 |
わたしはいと高き神に呼ばわります。
わたしのためにすべての事をなしとげられる神に
呼ばわります。(2) この詩篇の記者は、非常に厳しい困難の中に置かれています。滅びの嵐が吹きすさび、人の子らをむさぼり食らうししの中に置かれているように感じています。作者をおとしめようとする人々は、作者の前に網をはり、穴を掘りました。
しかし、そのような中で、この詩篇の作者は、自分も敵も、またどんな大きな国の王も、はるかに越えるいと高き神に呼ばわります。そして神を「わたしのためにすべてのことをなしとげられる神」と呼ぶのです。それは神が、私たちのわがままを何でも聞いてくださるお方だということではありません。神は私たちを犠牲にし、私たちをいわば踏み台にするかのようにして、ご自身の御心を実現なさるということではなく、神は私のためにいつも最善をしてくださるということです。この作者は神に心を向け、心を決めて、神を賛美します。天にまで及ぶ大きないつくしみをもって私を愛してくださる主をあがめるのです。
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