バックナンバー
|
詩篇 82章1〜8節 2017年7月26日 |
弱い者と、みなしごとを公平に扱い、
苦しむ者と乏しい者の権利を擁護せよ。
弱い者と貧しい者を救い、
彼らを悪しき者の手から助け出せ。(3〜4) この詩篇では王や裁判官たちを「神々」「いと高き者の子」と呼んでいます。まさに裁きは神に属することだからです。彼らは大きな権威をゆだねられると共に、大きな責任をも負っていました。しかししばしば、正しい公平な裁きを行うべき人々が、不正を行い、悪しき者に肩入れをしました。弱い者・みなしご・貧しい者の権利が軽く見積もられていました。
この詩篇の記者は悪しき支配者たちに裁きを告げ、また天の神に向かって正しい裁きを求めています。確かに目に見えるところでは権力をふるい、地を支配する者たちがいて、自分の思うままに世を治めているかのように見えます。しかし、すべての国も民も、みな神のものです。そして神は必ず正しい裁きを行われるのです。
もちろん、私たちは王ではありません。しかし、ゆだねられた力をどのように用いるかが問われています。すべてを裁かれる神の御前に謙虚にまた正しく歩む者でありたいと思います。
|
|
|