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詩篇 3章1〜9節 2017年5月8日 |
しかし主よ、あなたはわたしを囲む盾、わが栄え、
わたしの頭を、もたげてくださるかたです。(3)
表題には「ダビデがその子アブサロムを避けてのがれたときの歌」とあります。この詩篇の表題は後代につけられたものですし、また「ダビデの歌」と言っても、これがダビデの作なのか、ダビデのことを思ってとか、ダビデにささげるために、ということなのかは定かではありません。しかし少なくとも、昔からユダヤ人たちはこの詩篇を読むたびに、ダビデがその子アブサロムの謀反によってエルサレムから都落ちした時のことを思い起こしていたのです。
この詩篇の作者のまわりには彼に敵対する者たちが多くいました。単に敵と言うだけではありません。「彼には神の助けがない」と作者をあざける者たちが多くいたのでした。ちよろずの民が作者を取り囲んでいます。神を見上げればよいのだと知っていながらも、どうしても頭うなだれてしまいそうな状況がありました。しかしそういう時にやせ我慢で主を見上げるというのではなく、私たちの頭をもたげてくださるのは主ご自身なのです。
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