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詩篇 74章1〜23節 2017年7月18日 |
どうかあなたのはとの魂を
野の獣にわたさないでください。
貧しい者のいのちをとこしえに忘れないでください。
あなたの契約をかえりみてください。(19〜20) イスラエルの民は神に与えられたカナンの地に定住し、そこで自分たちの生活を立て上げていきました。しかし、イスラエルの民は先住民や周辺諸国の神々を拝むようになり、偶像礼拝に陥り、また周辺諸国の生活習慣をも取り入れて、神の民としてのあるべき姿を失って行きます。神は何度も預言者たちを遣わしてイスラエルの民に悔い改めを迫られたのですが、彼らは神の愛の呼びかけを拒み続けたのでした。
そして神が警告しておられたように、エルサレムの町は破壊され、神殿は徹底的に崩され、その地の民はバビロンに捕囚になっていきました。神の怒りがそこにあらわされました。そのような中で、この詩篇の作者は神に祈っています。確かにもとはと言えば、イスラエルの罪のゆえに起こったことです。しかし、民がはずかしめられているなかで、この詩篇の作者はなお神のあわれみを求めます。「あなたの契約をかえりみてください」。この詩篇の記者はなお。神が語られた御言にすがるのです。
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