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詩篇 143章1〜12節 2017年10月18日 |
あなたのみむねを行うことを教えてください。
あなたはわが神です。
恵みふかい、みたまをもって
わたしを平らかな道に導いてください。(10) この詩篇の記者はとても厳しい状況の中で主に呼ばわるようにして祈り、叫んでいます。彼を責める者がいて、この記者は命の危険さえ感じています。心が殺伐として荒れすたれています。
この作者は主が今までに自分の生涯にしてくださった御業を思い返し、その力ある御業による救いを思い返します。そのことを思って、今も主の助けを求めているのです。ただ同時に、作者の思いの中には、かつてはもっと神様がそばにいてくださり、もっと自分を助けてくださったのに、今は、まるで、神が自分から顔をそむけておられるのではないかと思えてしまう・・・という神に対する切なる訴えがあるのです。
しかし、彼はなお主を仰ぎ望みます。そして、誰がどうあろうと、自分は主のみむねの中にとどまって生きることを再確認するのです。主こそが恵み深く、私たちを平安の中に導くことのできるお方だからです。
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