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サムエル記下 1章1〜16節 2016年7月17日 |
ダビデはまた彼に言った、「どうしてあなたは手を伸べて主の油を注がれた者を殺すことを恐れなかったのですか」。(14) ダビデはアマレク人を撃ち破ってチクラグに戻っていましたが、三日目にひとりの人がサウルの陣営からやってきます。そしてイスラエルがペリシテの軍隊にうち破られたこと、またサウルとその子たちもみな戦死したことを告げます。
ダビデが彼に、どうしてサウルの死を知ったのかと問うたとき、彼は苦しんでいるサウルに請われて、自分がサウルを殺したと言います。そしてそのしるしとして、サウルの王冠と腕輪をダビデに渡したのでした。彼は激しい戦いの中、傷ついた王に頼まれて、当然のことをしたと言いたかったでしょうし、またそのことをダビデに報告したらダビデは喜んでくれるかも知れないと思ったかもしれません。しかし、サウルを「主に油注がれた者」と受けとめ、彼に自ら手を下すことを拒んだダビデは、サウルを殺したと言ったこのアマレク人をゆるすことはありませんでした。
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サムエル記下 1章17〜27節 2016年7月18日 |
ダビデはこの悲しみの歌をもって、サウルとその子ヨナタンのために哀悼した。(17) ダビデはサウル王の死を喜んだでしょうか。ついに自分の時代が来たと狂喜乱舞したでしょうか。いいえ、ダビデはサウルとその子たちのために悲しみの歌をうたい、その死を悼んだのでした。ダビデは音楽家でもあり、また多くの詩篇を残した人物でもありますが、ここではサウルとその子ヨナタンのために悲しみの歌をうたい、人々と悲しみを共にします。
サウルもヨナタンもすばらしい勇士でした。ペリシテ人たちはサウルの存在を本当に恐れていました。しかし、イスラエルのために多くのよい戦いを戦ったサウルが死んでしまったのです。また特にヨナタンはダビデの親友でした。ダビデは彼のことを「わが兄弟」と呼びます。ヨナタンはダビデにとって「いとも楽しい者」でした。ダビデはヨナタンを愛し、またヨナタンもまたダビデのことを愛していました。まさに困難の時に、ダビデが歩んで行くことができたのはヨナタンの存在があったからと言っても過言ではないでしょう。ダビデは心から悲しんだのでした。
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