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詩篇 72章1〜20節 2017年7月16日 |
彼は民の貧しい者の訴えを弁護し、
乏しい者に救を与え、
しえたげる者を打ち砕くように。(4) この詩篇は王のための祈りです。王は国を治め、その権力をもって民を従わせることでしょう。しかし、同時に、王もまた神によって立てられた神の器です。そして、ある意味、弱さやもろさ、また愚かさをも抱えています。王も神の助けを必要としています。神が支えてくださり、神が助けてくださらなければ、どんなに偉大な王であっても、どんなに豊かで、また多くの武具を持っていたとしても、神に託されているその使命を果たすことはできないでしょう。まさに王は民の祈りを必要としていたのです。
この詩篇の記者が祈っているのは、王が与えられた職務を果たすことができるようにということです。それは王が正しい裁きを行い、国を治めることができるようにということでした。人を外見で判断し、裁きを曲げることのないように、貧しい民のために公平な裁きを行うことができるように、この作者は王を思って、神に祈るのです。
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