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列王記上 1章1〜53節 2016年8月27日 |
わたしの命をすべての苦難から救われた主は生きておられる。(29)
さてこのところでは、ダビデが後継者を指名したことが記されています。ダビデが歳をとっていった時、ダビデの後継者として名乗りを上げたのはアドニヤでした。長男のアムノンも、次と思われていた三男のアブサロムも死んでしまったからです。歳の順から言ったら自分だ、彼は「高ぶって」王になろうとします。しかし、イスラエルにおいては王になるのは神が選ばれた油注がれた人でした。そして、アドニヤが自分の即位を宣言しようとした時、ソロモンに近い人々を呼んでいないところからも、アドニヤは父ダビデがソロモンを王としようとしていることを知っていたものと思われます。
アドニヤがダビデの意思に背いて王になろうとしているということを察知した預言者ナタンとバテシバはすぐに行動を起こします。そしてダビデは主に感謝しつつソロモンを後継者として指名し、王位を譲ったのでした。ダビデは苦難の中にあっても自分を救い、後継者を与えてくださった主を心から賛美したのでした。
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