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詩篇 116章1〜19節 2017年8月31日 |
主の聖徒の死はそのみ前において尊い。(15) この詩篇の作者は非常に厳しい試練の中に置かれて、苦しみと悩みと悲しみに捕らえられていました。まさに死を覚悟しなければならないような現実がありました。しかし彼はそのような困難の中にあって主に呼ばわり、救いと助けを求めたのでした。そして、あわれみに富んだ主は彼を死と、涙と、つまづきとから救い出してくださったのでした。すべてのことが自分の思っているとおりに進んでいくわけではありません。けれどもこの記者は主を信じ、主の御前に歩んだのでした。
もちろん、主に従い、主を求めて歩んでいても、私たちの地上の生涯はやがて終わります。そして私たちは「死」ということを不幸なこと、悲しむべきことと考えます。まるで神の祝福の世界の外に見捨てられることでもあるかのように考えます。しかし、主はその御前にひとりの聖徒の死を尊いこととして見ていてくださいます。主はその聖徒を「よくやった、よい忠実なしもべだ」と、喜びをもってみもとに引き上げてくださるからです。それは特別な人のことではありません。主のものとされた私たちは皆、「聖徒」として迎え入れていただけるのです。
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