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詩篇 38章1〜22節 2017年6月12日 |
しかし、主よ、わたしはあなたを待ち望みます。
わが神、主よ、
あなたこそわたしに答えられるのです。(15) 悔い改めの詩篇の一つです。この詩篇の記者は非常に厳しい状況の中に置かれています。災いが彼を襲い、彼は傷を負い、多くの敵が立って、彼を滅ぼそうとしています。しかし同時にこの詩篇においては、単に敵が理不尽な攻撃をしているので助けてほしいというのではありません。この記者は自分の身に迫る苦しみを自分の罪に対する神の怒りとして受けとめています。もちろん、すべての災いを罪の結果と受けとめる必要はありません。けれどもこの記者の場合には、災いの中で、神の前に罪を示され、悔い改めに導かれているのです。
この詩篇の作者は罪を告白し、自分の罪を悲しんでいます。しかし、同時に彼はそれでも主の御前にとどまっています。主が顧みて救ってくださることを求めているのです。主を仰ぎ、主を待ち望んで、正直に、ありのままの姿で主に近づく自分に、主が必ず答えて救ってくださると信じているのです。
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