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詩篇 40章1〜17節 2017年6月14日 |
わが神、主よ、あなたのくすしきみわざと、
われらを思うみおもいとは多くて、くらべうるものはない
わたしはこれを語り述べようとしても、
多くて数えることはできない。(5) この詩篇の記者は神を賛美し、神のすばらしいみわざを語っています。そしてその神のみ思いが、小さな自分に向けられていることを覚えて神に感謝するのです。しかし、この作者の信仰告白は決して、何の問題もない、ある意味、お気楽な状況の中から出てきたものではありません。この作者は、まるで底なし沼に投げ入れられているかのようにもがき、自分を取り囲む数えきれないほどの災いの中で苦悩しています。彼の命を狙う者たちがいて作者をあざけっています。そのような中でこの作者は耐え忍びつつ主を待ち望むのです。
それは単に神が何とかしてくださると、信仰を土台として楽観的に生きるというようなことではありません。逆境と思われるような中にあっても、主を頼みとし、主の御声を聞いて、主の御心の中を主に従って生きていくのです。そして、この作者はそこで小さな者をかえりみてくださる主にお会いしていたのでした。
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