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詩篇 86章1〜17節 2017年7月30日 |
主よ、あなたは恵みふかく、寛容であって、
あなたに呼ばわるすべての者に
いつくしみを豊かに施されます。(5) この詩篇の記者も苦しみの中にあり、自分の無力感を感じています。命の危険を感じながら、深い悩みを感じています。そのような困難の中で、この詩篇の記者は「主よ」「主よ」と助けを求めて祈るのです。
もちろん、自分がそのような困難の中にあるということの背後に、自分の罪深さや落ち度がある場合もあります。自業自得、自分のまいた種を刈り取らなければならないこともまたあるかもしれません。そのことを認めながら、しかし同時に、この作者は恵みふかく、寛容な神、あわれみと恵みに富んでおられるお方を見上げ、そこに主の慰めを見いだします。
15節にある「あなたはあわれみと恵みに富み、怒りをおそくし、いつくしみと、まこととに豊かな神でいらせられます」という告白はイスラエルの人々が共通して抱き、告白し続けてきた告白です。この詩篇の記者は民の中で語る継がれてきた信仰に共に立つのです。
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