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マラキ 1章1〜14節 2018年9月12日 |
わたしは大いなる王で、わが名は国々のうちに恐れられるべきであると、万軍の主は言われる。(14) マラキは紀元前四百年頃に活躍した旧約聖書最後の預言者です。マラキの時代には、すでに神殿は再建され、エルサレムの城壁も築き直されて、エルサレムは繁栄を取り戻したかのように見えたことでしょう。しかし、そのような中で、人々の心の立て直しは、なおなお長い道のりを必要としていました。
マラキ書の最初で、マラキは人々に神の「わたしはあなたを愛した」という呼びかけを語ります。しかし、民は、それを理解しようとしませんでした。神の愛は、神がエドムの先祖のエサウではなく、イスラエルの先祖のヤコブを選ばれたというところから始まっていました。まさに愛には「選び」という側面があるのです。神はイスラエルを愛し、選んでくださいました。しかし、イスラエルの民は神を選び、神を愛するのではなく、神を侮りました。彼らは神を恐れ敬うのではなく、汚れたもの、余りもの、他に使い道のないもの、いらないものを神にささげていました。それは神への恐れと愛の表現ではなく、ただ仕方なく義務を果たしているだけというものでした。
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