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詩篇 42章1〜11節    2017年6月16日

神よ、しかが谷川を慕いあえぐように、
わが魂もあなたを慕いあえぐ。
わが魂はかわいているように神を慕い、
いける神を慕う。(1〜2)  

 詩篇はその編集者によって五巻にわけられています。そしてこの四二篇から第二巻が始まります。この第二巻の最初に置かれた四二篇と四三篇はもともと一つの詩篇であっただろうとされています。同じフレーズが繰り返されているからです。
 イスラエルでは雨季と乾季がはっきりしていて、乾季になると荒野で水を得ることはとても難しくなります。この詩篇の記者はそのような中で渇いて水を慕いあえぐしかの鳴き声を思い出しながら、自分は渇いて、あのしかのように神を慕い求めると言います。この作者は人々が群れをなして、神殿に集まってきていた昔のことを思い浮かべています。しかし、人々は苦難の中にあってその心が神から離れ、神に信頼して生きようとしている作者に対しても「お前の神はどこにいるのか」と言い続けています。
 けれども、この詩篇の作者は、なお、主に信頼し、主の御名をほめたたえ、神ご自身を求めているのです。 



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