バックナンバー
|
詩篇 49章1〜20節 2017年6月23日 |
しかし神はわたしを受けられるゆえ、
わたしの魂を陰府の力からあがなわれる。(15) この詩篇の記者を悩ませ、しいたげたのは、この世の富や権力を持った人々でした。しかし、この記者は豊かさの中に生きている人々について語ります。もちろん、豊かなことが罪なのではありません。けれども、富を握ると、神ではなく富に頼り、富によって一喜一憂するようになってしまいやすいのです。
またどんなに多くの財産を持っていたとしても、自分のいのちをあがない、死をまぬかれることはできません。やがては皆、死んで行き、死の向こうに何ものも持っていくことはできないのです。この地上の生涯にあって、どんなに多くの財産を得、人々からもうらやましがられ、また自分でも幸せを感じていたとしても、結局は私たちの栄えはいつまでも続くものではありません。
しかし、この詩篇の記者は富ではなく、自分の魂を陰府の力からあがなってくださる神にすがります。この神に喜ばれる歩みをすることが何よりもさいわいなことなのです。主に信頼する者の歩みは死で終わることはないからです。
|
|
|