バックナンバー
|
詩篇 36章1〜12節 2017年6月10日 |
いのちの泉はあなたのもとにあり、
われらはあなたの光によって光を見る。(9) この詩篇の記者は悪しき者の姿に目を止めます。悪しき者は神を恐れることなく、よこしまなことをたくらみながら、そのことを隠し、表面的には人のご機嫌をとるようなことを言います。しかし、その考えることは知恵がなく、悪いことばかりです。そしてこの詩篇の記者自身もそのような悪しき者によって踏みつけられるような経験をしていたのでしょう。
しかし、この詩篇の記者は悪しき者を見つめ続けることをいったん止めて、主を見上げます。すると天にまで及ぶそのいつくしみ、雲にまで及ぶそのまことに、彼は圧倒されるのでした。悪しき者を見つめて、怒りと嘆きに満たされたこの詩篇の記者の心がとかされていきます。その大きないつくしみに中に自分は置かれ、その翼のかげにいれられ、その豊かさによって満ち足りるのです。この記者は主の備えてくださる楽しみの川、その豊かな泉から飽きるほどに飲むことができます。主の光によって照らされ、絶えることのない救いの業の中に生かされるのです。
|
|
|