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哀歌 1章1〜22節 2018年5月2日 |
主は正しい、わたしは、み言葉にそむいた。(18) 哀歌は悲しみの歌です。エルサレムが陥落し、民が殺され、また捕囚の民としてバビロンに捕らえ移されていく中で、この作者は深い悲しみと涙と嘆きをもってこの歌をうたいました。一章から四章までは、ヘブル語22文字のいろは歌になっており、この悲劇を忘れることのないようにという作者の思いが感じられます。伝統的に預言者エレミヤの作だとされています。
民が満ち、賑やかであったエルサレムの町が廃墟となって静まりかえっています。エルサレムにあった宝物は皆敵の手によって持ち去られてしまいました。この作者は弱り、苦しみ、嘆いています。しかし、それはイスラエルの民が犯したはなはだしい罪のためでした。ですから作者は言います。「主は正しい」。間違っていたのは自分たちです。自分たちの罪の結果を、自分たちが主を退け、御言に背き続けた結果を、自分たちは刈り取っているのです。私たちは往々にして自分の罪を軽く考えます。しかし、私たちは自分たちの罪や汚れと正直に、しっかりと向き合う必要があります。
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