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詩篇 60章1〜12節 2017年7月4日 |
われらは神によって勇ましく働きます。
われらのあだを踏みにじる者は神だからです。(12) この詩篇は敗北の後、さらに危機が迫る中で歌われた詩篇です。この詩篇の記者にとって自分たちが撃ち破られるということはとてもつらく苦しいことでした。敗北に伴う代償の大きさのために深い嘆きの中に置かれているというだけではありません。神に捨てられてしまった、神が共にいてくださらない、自分は神の憤りの下に置かれている、そういった思いがこの作者を苦しめるのです。敗北を経験し、国は大きな破れを経験しています。
けれども、この作者は、主が立ててくださる旗のもとに再び主を恐れる者たちが集まってくるという幻を見ています。今回の敗北に懲りて、どのように戦いの備えをしたらよいのでしょうか。軍備を整え、またどこかの国に援軍を頼むべきでしょうか。この詩篇の記者はもう一度、主の助けを求めます。そして神にすがって、戦いに出て行こうとしています。人の助けはむなしいのです。そしてもう一度、勝利を与える主の右の手にすがるのです。
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