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サムエル記上 1章1〜18節 2016年5月31日 |
わたしは不幸な女です。ぶどう酒も濃い酒も飲んだのではありません。ただ主の前に心を注ぎ出していたのです。(15) エフライムにエルカナという人がいました。彼には二人の妻がいました。ひとりはペニンナ、もう一人はハンナです。ペニンナには子どもがいましたが、ハンナには子どもが与えられませんでした。ペニンナはハンナを憎み、彼女を悩ませ、またハンナに主を恨ませようとさえしました。
ハンナは心に深い悲しみを抱きながら、主にすがりつくようにして祈ります。主の前に泣き、心を注ぎだして祈ったのです。神殿でハンナの様子を見ていた祭司エリは、彼女が酔っていると思ったほどでした。しかしハンナはひとり真剣な祈りをささげていました。そして、「もし男の子が与えられたら、主にささげます」と約束するのでした。
エリに「安心して行きなさい」と声をかけられたハンナはそこから立ち上がります。彼女は主が確かに自分の祈りを聞いてくださったと信じたのです。
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サムエル記上 1章19〜28節 2016年6月1日 |
この子を与えてくださいと、わたしは祈りましたが、主はわたしの求めた願いを聞きとどけられました。それゆえ、わたしもこの子を主にささげます。この子は一生のあいだ主にささげたものです。(27〜28) 主が祈りを聞いてくださったという確信と平安をいただいたハンナは主を礼拝して家に帰っていきます。主は彼女の祈りに答え、彼女に男の子を与えてくださいました。それがサムエルでした。そしてサムエルが乳離れしたとき、彼女は幼いサムエルを連れて主の宮に上り、主の御前に感謝のささげものをささげます。彼女が三歳の雄牛をささげたことにも、彼女の感謝の大きさがよく表れているように思います。
けれども、ハンナはただ感謝のささげものをささげただけでなく、せっかく与えられた幼な子サムエルを主の御前に連れて行き、主の御用のためにささげたのでした。確かにハンナはそのように祈りましたが、いざささげるという段になると、迷いが出て来そうなものです。しかし、彼女は自分の祈りに答えてくださった神に、自らも真実に答えようとしたのでした。このように、主にささげられたサムエルの生涯を主は豊かに祝福してくださったのでした。
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