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詩篇 142章1〜7節 2017年10月17日 |
主よ、わたしはあなたに呼ばわります。
わたしは言います、「あなたはわが避け所、
生ける者の地でわたしの受くべき分です・・・」(5) 一四二篇は表題では「ダビデが洞穴にいた時によんだマスキールの歌、祈」とされています。マスキールの意味については今も学者たちの結論が出ないのですが、何かを教える歌という意味合いがあるのだと言われます。いずれにしても、この詩篇に、ダビデが若い時、サウル王の追撃を避けて逃げていたときのことをユダヤ人たちは読み取ったのです。作者の中には嘆きがあり、悩みがありました。敵は強く、また迫っていました。多くのわながあり、この作者にはまるでどこに逃げても逃げ切れない、どこにも避け所がない、というような状況に思われました。
しかし、この作者はどこにも逃げ場がないような状況の中にあっても、「あなたはわが避け所」と告白します。そして、地上にあって、何も財産や土地を受け継ぐことがなかったとしても、主が自分の受ける分、どんなものよりも大きな財産・祝福なのだと告白するのです。私たちは目に見える財産や地位を求めるのでしょうか。それとも、主ご自身を求めるのでしょうか。
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