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詩篇 43章1〜5節 2017年6月17日 |
その時わたしは神の祭壇へ行き、
わたしの大きな喜びである神へ行きます。
神よ、わが神よ、
わたしは琴をもってあなたをほめたたえます。(4)
この詩篇の記者は神に寄り頼んで歩んでいます。しかし、彼はまるで神に捨てられたかのような苦しみの中にあります。そして敵は彼のことをあざ笑い、作者は深い悲しみと嘆きの中にいます。けれども、この作者は神の宮に行き、神に近づいて、神をほめたたえます。そして、彼は言うのです。「わたしの大きな喜びである神」。喜びとはほど遠いところを歩みながらも、自分に大きな喜びをもたらしてくださるのは主だ、と言うのです。
魂がうなだれ、心が思いみだれるような現実があります。しかし、そのような中で、彼は神を見上げ、神に助けを求めます。もちろん、人はいろいろなところに助けを求め、またいろいろなものにすがろうとするでしょう。しかし、この詩篇の記者は「わが助け、わが神なる主」と神を呼び、うなだれたままで主に近づきます。主と共にあることが彼にとって何よりの慰めであり、救いの源であることをこの記者は知っていたからです。
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