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イザヤ 45章1〜13節 2018年2月5日 |
わたしはわが受膏者クロスの右の手をとって、
もろもろの国をその前に従わせ、
もろもろの王の腰を解き、
とびらをその前に開かせて、門を閉じさせない。(1) イザヤが活躍している時代に、北王国イスラエルはアッスリヤ帝国に滅ぼされ、またイザヤの時代から百年後に南ユダ王国もバビロン帝国に滅ぼされようとしていました。南ユダの人々はバビロンに連れて行かれて、その地で捕囚の民として生きなければなりませんでした。もう二度と自分たちはエルサレムに戻ることはできないだろう・・・バビロン帝国は盤石でいつまでも栄えるように思われたことでしょう。しかし、神はすでにエルサレム陥落から数十年後に、エルサレムを廃墟にしたバビロンが廃墟となることを知っておられました。神は、ペルシャを興し、ペルシャにクロスという王を立てて、イスラエルを救われたのです。クロス王はバビロンを撃ち破り、イスラエルの民にエルサレムに返って神殿を再建することを命じたのでした。
クロスは主のことを知らなかったことでしょう。しかし、主はクロスを知り、彼をその手の中で用いられました。主は歴史も国もすべてを支配しておられるのです。
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イザヤ 45章14〜25節 2018年2月6日 |
地の果なるもろもろの人よ、
わたしを仰ぎのぞめ、そうすれば救われる。
わたしは神であって、ほかに神はないからだ。(22) 確かに主はイスラエルの民を選んで彼らにご自身を顕されました。イスラエルの民も周辺諸国の民も、「主はイスラエルの神」と考えていたことでしょう。そしてそれぞれの国にはその国の神がいると誰もが考えていたのです。時に国が敗れて国の形が失われていくと、その敗れた国の神々は弱く、大きな国の神々は大きな力を持っていると誰もが考えていました。
しかし、聖書の神は、自ら「わたしは・・・」と語られる神、「わたしは主である。わたしのほかに神はない、ひとりもない」とおっしゃる方です。主はご自身を隠しておられるかもしれませんが、主こそがただひとりの神、世界のすべての民の礼拝すべきお方です。
ペルシャ王クロスもその御手の中にありました。このお方は、地の果てに住む民まで含めてすべての者の神です。どの国の人であったとしても、このお方を仰ぎ望むなら救われるのです。
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