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エレミヤ 21章1〜14節 2018年3月22日 |
主はこう仰せられる、見よ、わたしは命の道と死の道とをあなたがたの前に置く。(8) ゼデキヤ王は南ユダ王国の最後の王です。時代はまさに南ユダ王国の終焉へと向かっていました。バビロンの軍隊に囲まれる中で、エルサレムの人々の中には、それでもきっと主が最後には奇跡的な救いをもたらして自分たちを救ってくださるのではないかという淡い、安易な期待がありました。そしてゼデキヤはエレミヤの元に使者を遣わして主の言葉を尋ねさせたのでした。
ゼデキヤ王の周りには王の喜ぶような一面信仰的にも聞こえるのですが、門に楽観的で調子のいい預言をする預言者たちがたくさんいたことでしょう。しかしゼデキヤはいざという時に、エレミヤの言葉の中に真実を見たのです。
主はエレミヤに託された言葉の中でなおも、イスラエルのために命の道を用意しておられることを示されます。命か死かという中で、大事なのは命を選ぶということです。ただその命の道は、南ユダ王国にとってバビロンに降伏するということであり、それは非常に厳しい決断でした。王は難しい、けれども大切な決断を迫られていたのです。
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