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創世記 40章1〜8節 2015年4月27日 |
ヨセフは彼らに言った、「解くことは神によるのではありませんか。どうぞ、わたしに話してください」。(8) 暗い獄屋で、ヨセフは獄屋番の恵みを受けて、多くの仕事をそこでも託されるようになります。その獄中にいる人々のお世話もヨセフの大切な役割でした。その獄屋に、パロの二人の役人たちが入れられます。給仕役の長と料理役の長です。彼らはもともとパロの家でも大きな役割を与えられ、パロのそば近く仕えていた人たちです。それだけに、パロの怒りにふれて、獄屋に入れられるということは大きなショックだったに違いありません。
加えて、その夜、二人はそれぞれ不思議な夢を見ます。二人はその夢には何かの意味があるのだろうと思い、また最悪の結末をも恐れながら、悲しみに沈んでいたのでした。
ヨセフも獄屋に入れられた最初から明るく過ごしていたかというと、きっとそうではなかったでしょう。しかし、彼はそこにおいても、自分のことを見捨てない神がいてくださることを知っていました。ですから、どん底と思えるような状況の中にあっても、慰め手として生きることができたのです。
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創世記 40章9〜23節 2015年4月28日 |
ところが、給仕役の長はヨセフを思い出さず、忘れてしまった。(23) 給仕役の長と料理役の長の見た夢には意味がありました。まず給仕役の長が自分の見た夢を語ります。彼の見た夢は、彼が三日のうちにもとの地位に戻され、パロに仕えるようになる、ということを意味していました.ヨセフは、給仕役の長に、あなたがしあわせになられたら、私のことをパロに話して、ここから私を出してください、ととりなしを依頼します。
料理役の長も自分の見た夢を語ります。しかし、彼の見た夢は三日のうちにパロは彼を処刑する、という恐ろしい意味をもっていました。そして三日目、すべてヨセフが言った通りになりました。ヨセフ自身が言ったように、神がその夢を解き明かしてくださったのです。
しかし、ヨセフの期待空しく、しあわせになった給仕役の長はすっかりヨセフのことを忘れてしまいました。そして二年がたつことになります。何とも、人間的には不運としか言いようがありません。しかし、それらすべての背後にあっても主は働いておられました。その二年いう時も、後の解放と働きのために必要な二年だったのです。
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