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創世記 39章1〜6節     2015年4月24日

主がヨセフと共におられたので、彼は幸運な者となり、その主人エジプトびとの家におった。その主人は主が彼とともにおられることと、主が彼の手のすることをすべて栄えさせられるのを見た。(2〜3)

 さて話はエジプトに売られていったヨセフに戻ります。ヨセフを買ったのはパロの役人で侍衛長ポテパルでした。ヨセフは父親に愛されて暮らしていたすばらしい家から引き離されて、エジプトで奴隷となりました。
 しかし、ヨセフはそこで悲しみに暮れ、ただ自分の不幸を嘆いていたのではありません。彼はそこで誠実に主人に仕え、また仕事に励んだのでしょう。主はヨセフと共にいて、彼のすることを祝してくださいました。それは単にヨセフの気持ちの問題ということではなく、まさにヨセフのすることは全て栄えたのです。
 そしてヨセフにまかせると、ポテパルの家も畑も、またすべての持ち物も増えていく・・・そのことに気づいていったポテパルは自分が食べるものの他、何も顧みないほどになります。そして、ポテパルは、ヨセフの優秀さ、彼の豊かな才能ということではなく、まさに、主がヨセフと共におられるということを認めないではおれなかったのです。

創世記 39章7〜12節    2015年4月25日

この家にはわたしよりも大いなる者はありません。また御主人はあなたを除いては、何をもわたしに禁じられませんでした。・・・どうしてわたしはこの大きな悪をおこなって、神に罪を犯すことができましょう」。(9)

 さてヨセフは若く、また姿がよく、顔が美しかった、と聖書は言います。そんなヨセフにポテパルの妻が目をつけるようになります。そしてことあるたびに、ヨセフを誘惑したのでした。ヨセフも若く、この誘惑に打ち勝つということは大きな戦いだったに違いありません。
 しかし、ヨセフは毅然と語ります。これは神に対する罪であり、自分の主人ポテパルに対しても裏切りです。ポテパルの妻は毎日言い寄ったのですが、ヨセフはそれを拒み、また一緒にいないように気をつけるようになります。
 ある日、ヨセフが用があって家に入った時、たまたまポテパルの妻が一人でいて、ヨセフの着物をつかんで強引にヨセフと関係を持とうとします。けれどもヨセフはこの時にも、着物をそこに残して外に逃げたのでした。特に若い時に自分を清く保つということは決してやさしいことではありません。「ただ御言に従って、これを守るよりほかにない」(詩篇119:9)のです。

創世記 39章13〜23節    2015年4月26日

こうしてヨセフは獄屋の中におったが、主はヨセフと共におられて彼にいつくしみを垂れ、獄屋番の恵みをうけさせられた。(20〜21)

 ヨセフに関係を拒まれたポテパルの妻は、ヨセフに恥をかかせられたとでも言うかのように、怒りに燃えます。彼女はヨセフが残していった着物を握って大声で叫んで家の者たちを呼び、ヨセフが自分に乱暴しようとした、と事実と逆のことを言います。あとで家に帰ってきたポテパルもすっかり妻の嘘を信じて、激しく怒り、ヨセフをただちにとらえて、地下の暗い獄屋に監禁したのでした。
 ポテパルの家で、真面目に仕事をして信頼を勝ち得、またポテパルの妻からの誘惑をも、神に従って退け、勝利していたのに、この結果は何だろうかと思います。しかし、聖書は、獄屋に入れられたヨセフについても、「主はヨセフと共におられて」と繰り返します。人間的に災難としか思えず、また神からも見捨てられたと思いたくなる状況の中でも、神はヨセフと共におられたのです。そして、その獄屋でも、主はヨセフの手の業を祝されたのでした。



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