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創世記 11章1〜9節 2015年2月9日 |
彼らはまた言った、「さあ、町と塔とを建てて、その頂を天に届かせよう。そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう」。(4) 神は、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ」とおっしゃいました。人間が地に増え広がることを願っておられたのです。しかし、ノアの洪水以降に増えていった人間は、全地に散ることを拒みます。彼らは多くの文明を発展させ、巨大な建造物を造ることもできるようになったのでした。そのような中で、彼らは頂が天に届くような高い塔を造ろうとします。神のように高くなって、天に届き、散らされるのを拒もうとしたのです。「天に届こう」とか「神のようになろう」というのは、罪の本質をよく表しています。つまり、神にとって代わろうとする、神の場所に自分を置こうとすることなのです。
神は人々の言葉が通じないようにされました。人々は工事を中断し、全地に散っていったのでした。
後に、主イエスが死んでよみがえり、天にお帰りになってから、十日目、聖霊が祈っていた百二十人に注がれた時に、彼らはいろいろな他国の言葉で、神の御業を語りました。言葉の混乱が回復した瞬間、天の饗宴をかいまみる場面です。
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創世記 11章10〜32節 2015年2月10日 |
テラはその子アブラムと、ハランの子である孫ロトと、子アブラムの妻である嫁サライとを連れて、カナンの地へ行こうとカルデヤのウルを出たが、ハランに着いてそこに住んだ。(31) セムの子孫たちも増え広がっていき、やがてテラが生まれ、テラはアブラム、ナホル、ハランという三人兄弟を生みます。彼らが住んでいたのはカルデヤのウル、その当時の大都会でした。ハランはロトと共に、ミルカという娘を持ちますが(ミルカは後にナホルの妻になります)、父親のテラよりも先に死んで行きます。
テラは、ハランの死後、アブラムとその妻サライ、また父親を亡くした孫ロトを連れてウルを出立します。実際には、アブラムが神の語りかけを聞いて、父親を連れて旅を始めたようです(使徒七2〜4)。しかし、彼らは神が彼らに与えようとする地よりもはるかに手前のハランに腰を落ち着けてしまいます。そしてアブラムの父テラはハランで死にます。そんな中で、アブラムはまた神の語りかけを聞いたのでした。人生の節目はまた神の言葉を聞くチャンスでもあります。私たちはどんな神の語りかけを聞くでしょうか。
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