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創世記 6章1〜10節 2015年1月31日 |
ノアはその時代の人々の中で正しく、かつ全き人であった。ノアは神とともに歩んだ。(9)
神の子たちが人の娘たちと結婚していった・・・という叙述は、天使が人と結婚をするようになったのだと解釈する人もいますが、天使は結婚しません。セツの子たちが、カインの子たちと結婚するようになった、という解釈が現実に近いのかもしれません。自分の好みに合わせて、また見た目の美しさを基準にして結婚が行われていく・・・そんな中で、人の悪は地にはびこり、心に思いはかることは悪いことばかりとなってしまいます。主はそれを見て、ついに洪水で罪にとどまる人々を滅ぼす決断をされたのでした。
しかし、そのような罪に満ちた暗黒の時代の中で、ノアは正しく、かつ全き人でした。どんなに汚れた時代の中にあっても、神とともに歩む人は、罪に染まらずに生きることができます。神がその人を守り、支えてくださるからです。ノアの生涯は、神とともに歩んだエノクのそれとは重なっていません。しかし、エノクを見ていた祖父や、父から大事なことを学んだのかもしれません。
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創世記 6章11〜22節 2015年2月1日 |
ノアはすべて神の命じられたようにした。(22) 乱れ、暴虐に満ちた時代の中で、神はノアにご自身のしようとしておられることを明かされます。そして神はノアとその家族を救おうとしておられました。神は、ノアに巨大な箱舟の建造を命じられます。1キュビトは約四五センチです。長さが一三五メートルもあるような三階建ての箱舟です。それは彼らの命のためにどうしても必要な箱舟でした。
ノアと子どもたちは箱舟を建て始めます。ノアは、邪悪な人々にさんざんばかにされたことでしょう。人々は神を恐れることだけでなく、神の存在さえも否定し、自分の好きなように悪を行い続けていたからです。けれども、ノアは雨の気配がなく、そんな大きな舟を丘の上に造る滑稽さの中にあっても、ただ黙々と仕事を続け、ついにその箱舟を完成したのでした。聖書は、「ノアはすべて神の命じられたようにした」と語ります。神に従うときには部分的ではいけません。また自分の都合に合わせて神の御心を変えてもいけません。すべて、神の命じられるとおりにです。神は私たちを救い、命を与えるためにそう語っておられるからです
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