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創世記 28章1〜9節     2015年3月25日

全能の神が、あなたを祝福し、多くの子を得させ、かつふえさせて、多くの国民とし、またアブラハムの祝福をあなたと子孫とに与えて、神がアブラハムに授けられたあなたの寄留の地を継がせてくださるように。(3〜4)

 イサクがどれだけ、ヤコブに対するエサウの殺意に気づいていたかは分かりません。しかし、妻リベカの言葉にうなずき、ヤコブを呼んで送り出します。イサクとリベカにとって、兄息子エサウの妻たちが相当のストレスになっていたことは確かです。エサウはヤコブが結婚相手を捜すために、母親の実家に送り出されたことを聞いて初めてそのことに気づきます。エサウは神の思いに対しても人の思いに対しても相当に音痴だったのです。
 イサクはヤコブを送り出すに当たって、彼に祝福を祈り、また指示を与えます。パダンアラムとは北方のユーフラテス川の流れる地方であり、そこにはアブラハムがかつて一時期住んだハランがあります。今と違って、一人で旅するのには多くの困難が予測されたことでしょう。しかし、イサクはアブラハムを祝福し、また自分を祝福してくださった全能の神を信じて、息子ヤコブをこのお方に託し、送り出したのでした。

創世記 28章10〜22節    2015年3月26日

ヤコブは眠りからさめて言った、「まことに主がこの所におられるのに、わたしは知らなかった」。(16)

 ヤコブはそもそも、兄エサウとは違って野を駆け巡るような人ではなく、家にいて、料理をする方が性分に合っているような人物です。ヤコブにとって、母リベカとの別れも非常につらいものだったはずです。
 彼は、家から出立して、日が暮れて、寂しい野で石を枕に身を横たえます。いろいろな思いが脳裏を行き巡ったことでしょう。しかし、ヤコブはそこで夢を見ます。天に届くはしごがかかっていて、そこを天使が上がり降りしているのです。それは彼がいるそのところが、天とつながっているのだということを示していました。そして主は彼のそばに立って、アブラハム、イサクに語られた祝福の約束をもう一度ヤコブに与えられたのでした。
 ヤコブは目が覚めて、「わたしは知らなかった」と言います。祖父のアブラハムが、父イサクが、神の前に祈るのは見ていた。でも、家を離れて、神からも引き離されてしまったのではないかと思えるところで、そこにも主はおられたのです。「わたしはあなたと共にいて・・・」という約束は私たちにも真実です。



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