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出エジプト記 38章1〜31節 2015年8月29日 |
また洗盤と、その台を青銅で造った。すなわち会見の幕屋の入口で務をなす女たちの鏡をもって造った。(8)
燔祭の祭壇は青銅で覆われ、また洗盤とその台は青銅、庭を覆う幕の土台や部品も青銅や銀が用いられました。つまり聖所の中は金、その外は青銅や銀が用いられたことになります。青銅というと、日本でも古代に用いられた青銅鏡のイメージから、青緑色を想像しますが、青銅自体は、銅とスズの合金であり、その配合によって、黄金色にも白銀色にもなりました。緑になるのは、青銅がさびやすく緑青(ろくしょう)がそれを覆ったからです。もともとはこれもとても美しい輝きをもっていました。
洗盤とその台は、会見の幕屋の入り口で務めをなす女たちの鏡をもってこれを造った、とあるのは、古代においてはこの青銅をきれいに磨いて鏡として用いたからです。実際、青銅鏡も、今、私たちが用いている鏡と同じように人の姿を映すことができます。もちろん、それは高価なものだったでしょうし、特に女性たちにとって、鏡はとても大事なものだったに違いありません。しかし、彼女たちは自分たちにとって大事な鏡を主を礼拝するためにささげたのでした。
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