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出エジプト記 29章1〜9節   2015年8月7日

そして彼の頭に帽子をかぶらせ、その帽子の上にかの聖なる冠をいただかせ、注ぎ油を取って彼の頭にかけ、彼に油注ぎをしなければならない。(6〜7)

 二九章には祭司たちの任職に関する規定が書かれています。祭司として仕事をするためには単に祭司の衣装を身につけるだけでなく、その任につくにあたっての決められた手順を経ることが必要でした。ます、若い雄牛一頭と傷のない雄羊二頭、種入れぬパン、油を混ぜた種入れぬ菓子、油を塗った種入れぬせんべいを用意します。そして、アロンとその子たちを会見の幕屋の入り口で洗い清め、それぞれの祭服を着せます。そしてアロンには特別な帽子と「主に聖なる者」と刻まれた聖なる板を頭につけさせます。そして、アロンの頭に油を注いだのでした。この油は「任職の油」と言われ、主の特別な働きのために取り分けられるときに、そのしるしとして注がれました。後には王や預言者たちにも油が注がれました。この「油を注がれた者」をメシヤ(キリスト)と言い、神が立てられる特別な救い主に対して用いられるようになっていきます。そして主イエスはまさに「油注がれた者」として、私たちのために立ってくださったのです。

出エジプト記 29章10〜37節   2015年8月8日

あなたはまた、かの雄羊の一頭を取り、そしてアロンとその子たちは、その雄羊の頭に手を置かなければならない。 あなたはその雄羊をほふり、その血を取って、祭壇の四つの側面に注ぎかけなければならない。(15〜16)

 祭司の任職に関する手順の続きです。まず雄牛がささげられます。これは罪祭です。罪のゆるしのためにささげられるものです。アロンであっても罪人でしたから、その職務に就く前に、罪の赦しのためのささげものをささげる必要がありました。
 次に、雄羊の一頭が取り分けられ、燔祭としてささげられました。これは私たちの全き献身を表すささげものでした。
 そして最後の雄羊とパン、油菓子、せんべいを酬恩祭としてささげました。これは感謝のささげもの、和解の供え物とも呼ばれ、主の前に揺り動かして揺祭として献げた後、一部を焼き、残りはアロンとその子たちが食べました。それは神との交わりを意味するささげものでもありました。
 雄牛と雄羊がそれぞれほふられる前に、アロンとその子たちはその動物の頭に手を置きました。それはささげられるのが単に動物ではなく、アロンたち自身をささげるということのしるしでもありました。

出エジプト記 29章38〜46節   2015年8月9日

わたしはイスラエルの人々のうちに住んで、彼らの神となるであろう。 わたしが彼らのうちに住むために、彼らをエジプトの国から導き出した彼らの神、主であることを彼らは知るであろう。 (45〜46)

 祭司たちは毎日朝と夕に小羊をささげました。また油をまぜた麦粉、そしてぶどう酒も一緒でした。それは主の前に絶やすことなくささげられる燔祭であり、香ばしい香りとして主にささげられるものでした。神はそのようにする時に、幕屋と祭壇とを聖別してくださると共に、主の御前に仕える祭司たちを聖別してくださったのです。そして、アロンとその子たちが主に仕えていく時、会見の幕屋に主の栄光が満ち、人々は自分たちのうちに主が住んでいてくださることを知ったのです。まさに主がエジプトで奴隷であったところから、イスラエルの民を救い出してくださったのは主がイスラエルのうちに住むためであったのです。
 主は私たちを罪の奴隷であったところから救い出してくださいました。そのことも単に私たちが祝福されて、しあわせになるためではなく、主が私たちのうちに住んでくださるためなのです。



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