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出エジプト記 30章1〜10節 2015年8月10日 |
アロンはその上で香ばしい薫香をたかなければならない。朝ごとに、ともしびを整える時、これをたかなければならない。アロンはまた夕べにともしびをともす時にも、これをたかなければならない。(7〜8) 香をたく祭壇が造られました。それは縦横が四五センチ、高さが九〇センチで、その四隅には角がついていました。アカシヤ材で造られ、全体に金がかぶせられていました。この香の祭壇は至聖所の前の隔ての垂れ幕の前に置かれました。これは香をたくための祭壇で、他のことには用いられませんでした。朝ごとに、夕ごとに、その祭壇の上に香がささげられました。この香は神にささげられる特別なもので、その祭壇の上で他の香をたいてはいけませんでしたし、また神のために献げるべき香を他のところでたいてもいけませんでした。
この香は、私たちが主の御前におささげする祈りをあらわしているとも言います。私たちは朝ごとに、また夕ごとに主の御前に祈りをささげます。私たちの祈りはとても貧しいものかもしれません。しかし、それは主の御前にかぐわしい香りとして立ち上っていくのです。恐れと喜びをもって主に近づき、祈り続ける者たちでありたいと思います。
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出エジプト記 30章11〜21節 2015年8月11日 |
あなたがイスラエルの人々の数の総計をとるに当り、おのおのその数えられる時、その命のあがないを主にささげなければならない。これは数えられる時、彼らのうちに災の起らないためである。(12) 昔も今も人口調査は時の支配者たちが、自分の権勢を誇るため、また実際的に徴税したり、国を効率よく治めるために実施することが多かったようです。このところで主はモーセに対して、人を数えるということから災いが起こることがあると警告しておられます。
確かに私たちの世界は数がものを言う世界です。いろいろな場面で私たちは数を数えて一喜一憂したり、数によって人を動かそうとします。数が大きいとその数に頼り、また数が少ないと不安になります。神に信頼するよりも数に信頼したり、神に感謝するよりも数を誇ったりするようになるのです。
ここで主はモーセに数を数えるときには、数えられる者のためにあがないをするようにと教えられました。それが神の命令から出たことであっても、イスラエルの民は謙虚になって、共に主に仕える者であることを告白し続けていったのです。
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出エジプト記 30章22〜38節 2015年8月12日 |
あなたはアロンとその子たちに油を注いで、彼らを聖別し、祭司としてわたしに仕えさせなければならない。(30) 聖なる注ぎ油の調合の仕方が記されています。神はモーセに山の上で、その細かい指示を与えられました。ここで指示された分量に従って調合されたにおい油は、幕屋やその中の器具に注がれると共に、祭司たちを聖別するために用いられました。
私たちも主によって油注がれ、神のものとして、神のために仕える者とされています。今の時代には、油を注いで聖別することはしませんが、主は私たちに御霊の油を注いで、私たちを主に仕える者として造ってくださるのです。
34節以降には日々あかしの箱の前にささげるべき、薫香の造り方が記されています。幕屋からはいつも主にささげられるかぐわしい香りが立ち上っていました。軽々しく、これと同じ配合で香を作ったり、自分のためにその香りをかぐことは固く禁じられていました。それは主にささげられるべきものだったからです。私たちは主の御前にどのような香りをかぐわせているでしょうか。
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