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出エジプト記 13章1〜16節   2015年6月20日

あなたがたは、エジプトから、奴隷の家から出るこの日を覚えなさい。主が強い手をもって、あなたがたをここから導き出されるからである。(3)

 毎年、イスラエルの民はエジプトからの解放を記念して過越の祭を祝い、過越の食事をしました。過越の食事には小羊の肉、種なしパンが整えられ、エジプトでの苦しみを象徴する苦菜が添えられました。それは主がしてくださった救いの御業を忘れないためでした。
 また、イスラエルのういごは死にませんでしたが、動物のういごは主のものとして主にささげられ、また人間のういごは、あがなわれなければなりませんでした。
 イスラエルの民は、それを手につけてしるしとし、目の間に置いて記念とし、また主の律法をその口にいつも置いていなければなりませんでした。手にも目にも口にも、主がしてくださったことを刻まなければなりませんでした。私たちは忘れやすいのです。神様がこんなに大きな愛を注ぎ、こんなに力ある御業をしてくださっていても、私たちはそのことを忘れてつぶやいたり、不平を言ったり、不信仰を起こしてしまうのです。だから、私たちは主がしてくださったことをしっかり体に刻んでいくのです。

出エジプト記 13章17〜22節   2015年6月21日

主は彼らの前に行かれ、昼は雲の柱をもって彼らを導き、夜は火の柱をもって彼らを照し、昼も夜も彼らを進み行かせられた。昼は雲の柱、夜は火の柱が、民の前から離れなかった。 (21〜22)

 イスラエルの人々は喜びと感謝にあふれてエジプトを出て行きました。その時、イスラエルの人々はヨセフの棺をエジプトから持ち出していました。ヨセフが生きたのは四百年以上前です。そしてヨセフは、死ぬときに、やがてイスラエルの民がエジプトから出ることを知っていて、兄弟たちに、イスラエルの民がエジプトを出る時には自分の遺骸を待って出るようにと命じていたのです。そしてイスラエルの民も、四百年前に語られたヨセフの言葉をずっと信じ、語り継いでいたのです。
 神は昼は雲の柱、夜は火の柱をもってイスラエルの民を導いてくださいました。神はイスラエルの民と共にいて、彼らの前に行き、彼らの進む道を導かれたのです。ただ、神の導かれる道は必ずしも最短距離ではありませんでした。しかし、そこにはイスラエルのことを知り尽くしておられる主なる神のご配慮が満ち満ちていました。神は今日も私たちの歩みに先立ってくださいます。



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