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ヨブ記 36章1〜33節 2017年4月28日 |
神は苦しむ者をその苦しみによって救い、
彼らの耳を逆境によって開かれる。(15) このところでエリフは一般論として、神が正しい者を尊び、幸福と楽しみを与えて下さり、また悪しき者は神の怒りの下に置かれることを語ります。ただ同時に、エリフは苦しみについて、神の裁きとしての苦しみ以外の意味があることを指摘します。それは苦しみの教育的意義ということです。神は時に、人を苦しみを通して救いに導かれるし、また苦しみの中で、耳が開かれ、新しいことを学ぶということがあると言うのです。逆境を通ることによって、そこでなければ聞くことのできない神の語りかけを聞くことができる。また、逆境の中で、もう一度神に信頼し、自らを神のみ手の中にゆだね、献げていくということがあるのです。
苦しみの中にあって、怒るのではなく、その中で神が教えようとしておられることを聞くのです。私たちは神の思いの全てを知っているわけではありません。私たちは自分が知るべきことのほんの一部を知っているに過ぎません。そして、それを神は私たちに教えようとしておられます。
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