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ヨブ記 21章1〜34節 2017年4月13日 |
なにゆえ悪しき人が生きながらえ、
老齢に達し、かつ力強くなるのか。(7) ヨブはたまらなくなってまた口を開きます。ヨブは神に対して言いたいことがあるのです。もしヨブが神を信じていなかったらここまで悩むことはなかったでしょう。ヨブの苦しみは単に持っていたものを全部失ってしまったとか、家族が死んでしまったとか、肉体の弱さの中に置かれたとかというだけではありませんでした。弱さの中に置かれたときに、それまで自分の周りにいて、自分におべっかを使っていた人たちがくびすを返すように去って行き、自分をあざけっているとか、というだけでもありません。これらのことも十分つらいことだったと思いますが、一番ヨブを苦しめたのは、義なる神がおられて、その神は全能であられるのに、なぜ自分はこのように苦しむのかという問いでした。ヨブの友人たちは口々に、お前が罪を犯したからだと言います。けれども、ヨブには思い当たる節はありませんし、また悪い者たちが栄え、安らかに生き、安らかに死ぬという現実はどう考えたらよいのかとヨブは問いかけるのです。
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