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ヨブ記 3章1〜26節 2017年3月26日 |
わたしは安らかでなく、またおだやかでない。
わたしは休みを得ない、ただ悩みのみが来る。(26) 無言の七日間が終わり、ついにヨブが口を開きます。ある意味、友人たちが黙って七日間横に座ってくれていたからこそ、ヨブも口を開くことができたとも言えるでしょう。彼の口をついて出たのは、深い嘆きでした。彼はあまりの苦しさに、自分は生まれない方がよかったと言うのです。または生まれてもすぐに死んでしまったらよかったのだ。生きているから苦しい。こんなに苦しい日々を生きていなければならないのはあまりにつらい。こんなに苦しいのなら、死んだ方がいい。けれども死にたいのに死ねない、そのような苦しみをヨブは訴えます。まさに苦難の中を生きなければならない苦しみです。
ヨブにはやすらかさも、おだやかさも、休みもありませんでした。あるのはただ悩みと、苦しみと、恐ればかりだったのです。そういう弱音を吐くのは信仰がないのだ、と切って捨てるのは簡単でしょう。けれども、聖書はこれが苦しみの中にある私たちの姿だと言います。そのようなヨブを神は見ておられました。
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