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ヨブ記 7章1〜21節 2017年3月30日 |
記憶せよ、わたしの命は息にすぎないことを。
わたしの目は再び幸を見ることがない。(7) ヨブの言葉が続きます。そしてこの七章からもヨブの経験していた苦しみがどのようなものであったのか思い図ることができます。仕事をしている人はどんなに激しい労役があったとしても、日が暮れて夜になると休むことができます。しかしヨブにとっては、夜もむなしいものであり、求めている休みは与えられません。まさに彼にあったのは「悩みの夜」でした。ヨブのからだには腫れ物ができ、そこにうじがついていました。それはかゆみを伴うもので、ヨブは瓦でそのできものをかかないではいられませんでした。まるで、自分は夜の間も休まることのないように常に見張られているようで、夜も全く休まりません。またやっと寝付くことができたとしても、恐ろしい夢や幻によって恐れの中で目をさますことになってしまいます。
ヨブは自分が非常に弱く小さい者であることを知っています。私たちは皆、弱く小さい者です。少しバランスがくずれただけで、おびえ苦しむ者たちです。神のあわれみの中でしか生きていけないのです。
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