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ヨブ記 22章1〜30節 2017年4月14日 |
あなたは神と和らいで、平安を得るがよい。
そうすれば幸福があなたに来るでしょう。(21) 三人の友人たちとの対話も三巡目になります。またエリパズが口を開きます。エリパズはヨブに言います。「あなたの悪は大きい、あなたの罪ははてしがない」。そしてエリパズは頭ごなしにヨブを非難します。ここで語られるヨブへの非難は独断と偏見に満ちたものです。エリパズは、ヨブがどれだけ、冷酷非情な人物であるかを語るのです。エリパズとしては、ヨブがこのような大きな苦しみの中にいるのはそうとしか説明がつかないということだったのでしょう。
そしてエリパズはヨブに、「あなたは神と和らいで、平安を得るがよい」と語ります。いわばヨブを脅したり、優しい言葉をかけたりしながら、ヨブを自白に追い込もうとするドラマの刑事のようです。けれども、その土台になっているメッセージは、ヨブは罪深いからこのような苦しみにあうのだということでした。ですから、エリパズがどれだけやさしい言葉を用いても、ヨブには慰めの言葉としては響いてこなかったのです。
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