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ヨブ記 24章1〜25節 2017年4月16日 |
なにゆえ、全能者はさばきの時を定めておかれないのか。
なにゆえ、彼を知る者がその日を見ないのか。(1) ヨブの言葉が続きます。この二四章でヨブが問うのは、なぜ悪しき者が裁かれないで、栄えているのか、ということでした。ヨブの友人たちは、ヨブがこれだけひどい苦しみにあうのはそれに見合う罪を犯してきたからだとヨブを断罪しました。それなら、罪を犯した者たちが皆、機械的に裁かれるのか、かえって罪を犯し続けているのになお栄えているように見える人々がいるのはなぜかということです。
確かに、主を信じて忠実に歩んでいる人が多くの苦しみの中に置かれ、また罪を犯し続ける人がますます豊かになり、安らかな生涯を送るということがあります。神がいない、ということでしたら、すべてが偶然ということで片付けたらよいのです。しかし、全能者なる神がおられると知り、その神に信頼して生きようとするときに、私たちは「なぜ?」と悩みます。確かに言葉にできないほど大きな苦しみの中にありながら、ヨブは神を信じる者としての問いを問い続けているのです。
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