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ヨブ記 10章1〜22節 2017年4月2日 |
わたしは自分の命をいとう。
わたしは自分の嘆きを包まず言いあらわし、
わが魂の苦しみによって語ろう。(1) ヨブの言葉が続きます。ヨブはこのような大きな苦しみの中で神に祈ります。それはすべての財産を失った痛みであり、また自分の最愛の子どもたちを失った悲しみであり、また自分の身に起こった病からくる苦しみ・・・それはもうこれ以上私を攻めないでほしいと叫びたくなるほどの苦しみでした。また、自分の親しかった友人たちからも理解されない苦しみもありました。けれども、それと共に、なぜ正しい者が苦しむのかという神学的な問いから来る苦しみでした。正しい、善かつ愛なる神がおられるとしたら、どうしてこのような苦難があるのか・・・これを「神義論」と言います。この世の矛盾にもかかわらずなおも神は義なるお方だと言うことができるかということです。
このような苦しみの中で、ヨブはなおも神に祈り、神から答えを求めます。神ににじり寄り、ひざ談判するような祈り、ここにヨブの信仰を見ることができます。
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