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ヨブ記 26章1〜14節 2017年4月18日 |
見よ、これらはただ彼の道の端にすぎない。われわれが彼について聞く所はいかにかすかなささやきであろう。しかし、その力のとどろきに至っては、だれが悟ることができるか。(14) 二七〜三一章まではヨブの答えが続きます。ヨブの友人たちの言葉はヨブを慰めることはできませんでした。ヨブがこれだけひどい災難にあうのはよほどひどい罪を犯して神を怒らせたからに違いない、だからヨブ、あなたは悔い改めて主に立ち帰るべきだ、そうしたら神もあなたの繁栄を返してくださることだろう、というのです。
しかし、ヨブとのやりとりを通じて、彼らは黙ってしまいます。自分たちの論理にある無理な点に気づいたのか、または自分たちではヨブを説得できないと知ったのでしょう。友人たちはヨブを慰めることができませんでした。しかし、同時にヨブは、友人たちとのやりとりの中でもう一度、神がどのようなお方であるかを思い起こし、自分の疑問を整理することができたはずです。
ヨブは二七章で、神がどのように大きな方であるかを語ります。そして、自分たちが見るところは神の「道の端」にしか過ぎないと言います。しかしこのヨブもまた、後に神が直接口を開いて語られた時に、自分がどれだけ神を知らなかったかを思い知らされることになります。
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