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ヨブ記 6章1〜30節 2017年3月29日 |
その友に対するいつくしみをさし控える者は、全能者を恐れることをすてる。(14) ヨブはエリパズに答えます。エリパズがヨブに語ったのは、あなたがこのような災いにあうのは、罪に対する神の懲らしめだ、だから神にもう一度立ち返るべきだ、ということでした。ヨブは自分を慰めるために来てくれていたはずのエリパズの言葉に唖然とし、また口を開きます。ヨブは正しい歩みをしてきました。そうであるのに、神の矢が自分に突き刺さり、神の恐るべき軍勢が自分を襲い攻めている、という苦しみの中にヨブは置かれていました。ヨブは自分の経験している苦しみが、罪に対する裁きということでは説明できないことを知っていたのです。それならなぜ・・・という問いが彼の肉体的な苦しみに加えて、彼をひどく苦しませていました。
エリパズはヨブに対してどうしても自分が友人として忠告すべきだという正義感と使命感で口を開いたことでしょう。神からの幻を受けて語っているのだと言うエリパズはまさに自分の言葉に酔っているかのように見えます。しかし、彼のしていることは友人を苦しめること、欺くことであり、全能者に対する裏切りでもあるとヨブは語るのでした。
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